日本酒探訪
2013.11.26
幻の米、近畿33号を使用して醸した玉櫻をぬる燗でほっこりと。
香りの良いことが人気で、1950年代から70年代にかけて近畿・中国地方で栽培されたものの、コシヒカリなどの登場で、私の産まれた1980年代に入ると栽培面積は激減し、いつの間にか消滅してしまった近畿33号。
近畿33号は「香りが高く、噛めば噛む程うま味が出る米だった」と地元のお年寄りに聞いた、玉櫻酒造と取引している米の卸業者さんが酒造にこの米なら良い酒が醸せるのではと話を持ちかけ実現したのがこのお酒「玉櫻 純米 近畿33号」(島根県は玉櫻酒造)。
さて、誕生秘話はさておき、、、
そんな素敵な日本酒を先日「土と青」へご来店くださる
島根県の料亭のお話をお聞かせ頂いたりととってもグルメなお客様が、
島根県からのお仕事帰りにわざわざお土産にプレゼントしてくれました。
重い荷物もあるなか、本当にありがとうございます。
スタッフでありがたくこの「玉櫻」を楽しませて頂きました。
味わいは、
上立ち香は感じられず、ほのかに麹の香りがします。
口に含むと、旨味の塊がふわりと花を咲かせます。
その後甘みを従えて旨味の余韻を残しながら喉を過ぎていく。
そんな味わいで大変美味しいです。
瓶に貼ってある「ぬる燗でどうぞ」のおすすめはその通りだと思いました。
おそらく冷や酒ではこの旨味の良さが伝わりづらく、
常温〜ぬる燗〜良燗あたりが良い飲み頃な感じでした。
個人的な感想ですが「土と青」のあん肝ポン酢やスルメイカの黄身醤油とのマリアージュが良さそうです。
楽しい話をしながらお燗で頂いていたら、
あーーーーーーーーーーっという間に飲み終えていました。
ありがとうございました。
ごちそうさまでした。